笑えなくなっていた自分 ”らしさ”取り戻すきっかけは「先輩が抜けた穴」
負けず嫌いなのに悔し涙でさえも我慢できるようになっていた山内。
ある意識の変化によって山内のアイドル活動への風向きが変わり始める。

HKT48 山内祐奈(26)
「私は家ではよくしゃべるし、ふざけるのも大好きなんですね。でもステージに上がると緊張してしゃべれなくて。MCでマイクを口元まで持ってきても、ウケなかったらどうしよう、しらけたらどうしようと思って怖かった。そんな時に先輩方の卒業が相次いで、MCのうまいメンバーも何人も卒業してしまって。その時に、家でしゃべったりふざけたりしている自分をもう少し表で出せるんじゃないかと思って。意識が変わったんでしょうね。『人生一度きり』だし、自分の人生、自分の生きたいように、自分らしさを出せば良くない?って。私にはそれがトークだった。司会役などにも積極的にチャレンジしてずっと出せなかった素の自分を出すようになって大きく変わったと思います。」
どうしたらトークが活性化するのか。
山内は、人気お笑い芸人の動画を見て研究したという。
ツッコミ方やテンポよく話題を展開させるテクニックを観察し、劇場公演で試した。
やがて山内のMCは「突っ込みのゆうな」「突っ込みクイーン」とファンから呼ばれるほどに定着していく。
また、ラジオでも存在感を示し、HKT48のラジオ生番組への出演回数が誰よりも増えていった。
笑えなかった山内はいつしか周囲から「明るくなったね」と言われるようになっていた。