山形県朝日町にある「大沼の浮島」が今年で国の名勝に指定されて100年となり、27日現地で記念式典が行われました。

緑の湖畔に大小さまざまな島が浮かぶ神秘的な沼。朝日町の「大沼の浮島」です。その浮かぶ島は、風もないのに水面を移動することで知られています。


その歴史は古く、およそ1300年前に修行中の山伏によって発見されたと伝わります。その歴史と景観の美しさから、1925年に県内で初となる国の名勝に指定され、今年で指定から100周年となりました。


大沼の浮島では、毎年この時期に地区の繁栄や無病息災を願い湖畔から島を切り出して新しい島を作ります。今年の縁起がいいとされる方角は「西南西」。その方角にある佐渡島にちなんで、切り出された島は「佐渡之島(さどのしま)」と名付けられました。


兵庫県から「わたしたちが見た時にあちらの島がこちらにやってきた。朝日町の方の念力の強さに私はもう感動しました!」


朝日町大沼区長 白田修一さん「波が無くても風が無くても島がスーッと動く。これが大沼の浮島の特徴。色々研究された方もいるが結果的に『神聖なもの』だということで解明されたものではない」


今も神秘的な雰囲気が漂う「大沼の浮島」。名勝指定100周年を記念して朝日町では浮島にちなんだ俳句を募集していて、俳句を通して全国にPRしていきたいとしています。