「子どもの声がうるさい」という苦情をきっかけに長野市の公園が廃止された問題で、市民グループが「市の検証は不十分」として独自の報告書を提出する予定です。
宅地整備の工事が今年の春から行われている、長野市青木島町の一角。

かつては長野市が土地を借り「青木島遊園地」と呼ばれる公園にしていた場所です。
「子どもの声がうるさい」という苦情をきっかけに、2023年に公園を廃止した問題を巡って、長野市は経過を検証し「地域住民や施設の利用者らとの十分な対話に努める」などとする報告書をまとめています。
また、廃止の理由については立地や利用者の減少などをあげています。

一方、市民グループは「検証は不十分で市が当初の苦情への対応を誤ったことが公園の廃止につながった」と指摘します。

田山重晴代表:「苦情が(廃止の)ではない、もっとほかの理由で決断したというのが流布されている、これではいけない」
市民グループでは独自に検証を実施して報告書案をまとめていて、市民からの意見を反映させたうえで8月中に市に提出する予定です。