岩手県久慈市の水族館で、夏休みに合わせて来週始まる施設の裏側の見学ツアーの魅力を向上させようと、24日大学生による事前のモニターツアーが行われました。

この取り組みは、久慈地下水族科学館もぐらんぴあと、マーケティングなどを研究する岩手県立大学の三好純矢准教授のゼミが共同で行ったものです。
もぐらんぴあでは、夏休みに合わせて28日から8月22日にかけて1日1組限定の、施設の裏側=バックヤードを見学するツアーの実施を予定していて、24日はゼミの4年生4人が事前に体験しました。

施設では、常時およそ300種類1000点の魚などが展示されていますが、バックヤードにはそれとは別に、地域の漁師から提供を受けたおよそ100種類1000点の珍しい魚が飼育されていて展示の時を待っています。

こちらはアオウミガメのかめ吉が人気のトンネル水槽。
学生たちが急な階段を上ると、いつもは下から見上げているトンネル水槽の上部に着きました。

かめ吉に与える餌はなんとキャベツです。
また、学生たちは南部もぐりの実演コーナーでスタッフが着用するヘルメット式潜水のスーツを試着し、総重量70キロにも上る装備の重さを体感していました。

モニターツアーに参加した学生たちは、ツアーの魅力の向上に向けて率直な意見をスタッフに伝えていました。

(学生は)
「キャベツという、本来海にはない食べ物を誰に与えるんだろうなと、クイズとして出してみるのはいかがかなと思いました」

(もぐらんぴあ 大久保勇哉さん)
「改善していける点を聞けるいい機会になりました。良いバックヤードツアーを作っていきたいです」

もぐらんぴあは学生の意見を参考にしながらツアーの内容の改善を図り、利用客を迎えます。