クマの餌となるブナの実についてです。
岩手県内では2025年、2年ぶりに「大凶作」であることが分かりました。
山に餌が不足して、クマが人里に出没しやすい状況となっていて警戒が必要です。

東北森林管理局は毎年秋に福島を除いた東北5県でブナの実の状況を調べています。

それによりますと、県内に24ある調査地点では21か所で「全く実がついていない」、3か所で「ごくわずかに実がついている」となりました。

その結果、豊作か凶作を判断する指数=豊凶指数は「0.1」で、2年ぶりの「大凶作」となりました。

森林総合研究所東北支所の大西尚樹さんによりますと、「ブナは周期的に豊作と凶作を繰り返し、県内は今回、凶作の年にあたった」と説明しています。
このため山にクマの餌となるブナが少ない状況となっていることから、増加しているクマの人里への出没に対して、引き続き警戒が必要です。














