東京都立高校の入試に、英語のスピーキングテストが今年はじめて導入されることが決まりました。対策を進める現場の戸惑いを取材しました。
東京都内の学習塾。中学3年生が取り組むのは英語のスピーキングです。
中学3年生
「日本語を英語にするのって難しい」
東京都は今年度から初めて、都立高校の入試に英語の「スピーキングテスト」を導入することを決定しました。目的は「英語で話す力を測る」こと。入試の学力検査と調査書の合計は1020点で、このうちスピーキングテストの点数は最大で20点となります。
テストに向け、こちらの学習塾では対策の真っ最中。しかし、課題も…。
例えば、4つの絵を見て出来事を英語で話す問題。
「I gift ball police」
講師
「『to』が入ってなかったから、ちょっと減点されちゃうと思う。例えばこれ『give』でも『gift』でも大丈夫だと思う、ちょっと微妙なラインだけど」
決まった答えがなく、正解が1つではないため、生徒の答えに「正解」だと断言できないことも。
渡辺塾 三井雄介 講師
「人が採点すると思うので、やっぱり見る人によって点数が変わってしまう。僕らも手探り状態というか、これでいいのかなどういう採点基準なのかなって、やっぱり初年度は分からないので」
生徒からも戸惑いの声が…。
中学3年生
「どのやつ(解答)で答えればいいのか、一番いい解答がわからない。不安というよりは『分からない』という気持ちが大きいです」
もうひとつの課題は「経済格差」です。
東京・町田市で、子ども達に無償で学習支援をしているNPO。
子ども達から学校では、ほとんどスピーキングテストの対策が行われていないと聞き、英語が話せる知人に頼んで子どもたちに指導をしてもらいました。
つるかわ子どもこもんず 福田有美子 代表理事
「スピーキングテストは自分で話すテストになるので、自分1人でYouTubeを見たりして勉強するのは非常にハードルが高い」
中学3年生
「(テストの)内容が分からないし、どういう風に勉強していいのか、分からなかったので不安でした。もしそういう(塾での)授業がなかったら、自分は全く英語ができなかったので、ありがたいです」
対策はしていても、できることは限られている、と話す福田さん。
本来公平でなければいけないはずの都立高校の入試のあり方に、疑問を感じています。
つるかわ子どもこもんず 福田有美子 代表理事
「私たちは資源も限られていますし、人員も限られています。大手の塾には、とても太刀打ちはできません。20点の配点ですけれど、 20点は大きいので。有料塾など、対策も進んでいるところに行っていない子は厳しいのではないかな。不公平感が生まれているのではないかと感じています」
現場の戸惑いや課題が指摘されるなか、スピーキングテストは、10日後の今月27日に実施されます。
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