甲子園をめざす夏の高校野球鹿児島大会も大詰め。24日は準決勝2試合が行われ、どちらも手に汗握る接戦となりました。

第1試合は、3年連続の甲子園をめざす神村学園と4年ぶりの甲子園を狙う樟南の対戦。

序盤、樟南が流れをつかみます。3回表、3番塚原のタイムリーヒットで先制。今大会ここまで無失点の神村学園からついに1点を奪うと、さらに4番迫山も続き2対0とします。

しかし、神村学園も4回、8回と1点ずつを返し、2対2の同点で試合は延長タイブレークに。

延長10回は互いに3点ずつをとって、5対5で迎えた延長12回ウラ神村学園の攻撃。タイブレークのランナーを1、2塁に置いて、打席には3番キャプテンの今岡。

粘ってフォアボールを選び、満塁に。そして4番梶山。

最後は力尽きた樟南。神村学園がサヨナラ勝ちで3年連続の決勝進出です。

(樟南 政野宏太キャプテン)「自分たちが(神村学園の)連勝を止めて甲子園に行きたいという気持ちが大きくて、やっぱり悔しい」

(神村学園 今岡拓夢キャプテン)「全員で戦って、優勝したい」

第2試合は、3年ぶりの甲子園をめざす鹿児島実業と、45年ぶりの甲子園を狙うれいめいの対戦。

2対0とれいめい2点リードで迎えた最終回9回表。
この回先頭の鹿実4番前田。ライトスタンドへのソロホームランで1点差。

さらに1アウト3塁2塁で8番枦川。ライト前タイムリーで一気に逆転。3対2とします。

ところがそのウラ、れいめいは2アウトから2塁1塁の逆転サヨナラのチャンス。
迎えたバッターは6番矢野。

ライト前へ運ぶと、守備がもたつく間に2人が生還。れいめいが劇的なサヨナラ勝ちで、川内実業として甲子園に出場した1980年以来、45年ぶりの決勝進出を決めました。

(鹿児島実業 宮下正太郎キャプテン)「負けたけど一番いい試合だった」

(れいめい 宮下航樹キャプテン)「全員が諦めることなく、ひとりひとり繋いだ結果があのようにつながったので良かった。れいめいの野球をしっかり貫き通したい」

神村学園とれいめいの決勝はあさって26日、土曜日午前10時5分から行われ、MBCラジオで実況生中継でお送りします。