太平洋戦争の終戦から今年で80年となるのに合わせ、福島県立博物館で戦争の記憶を後世に伝える企画展が始まりました。

会津若松市の県立博物館で始まったのは、アジア・太平洋戦争の記憶を後世に伝える企画展です。この展示は、今年で終戦から80年を迎えるのに合わせたもので、県内出身の軍人が戦時中に家族に送った手紙など、およそ150点が展示されています。

また、企画展では、連合艦隊司令長官山本五十六が、会津若松市出身の妻・禮子の実家に宛てた書簡が今回初めて展示されました。真珠湾攻撃の成功や戦況、もし自分が生きていたら墓参りに行きたいといった内容がつづられています。

県立博物館・企画展を担当した栗原祐斗主任学芸員「80年が経過して、戦争について語れる方がなかなかいなくなってきていると思います。そういう中で、博物館には実物の資料がありますので、物に、特に今回は手紙などに語ってもらって当時の世相や、戦争に行った人たちの気持ちを、ぜひ資料を見てくんでいただけたらと思います」

この企画展は、県立博物館で9月15日まで開かれています。