氷見高校が、文部科学省のDX加速化推進事業の採択校、「DXハイスクール」に選ばれました。市内の商店街でデジタル技術を活用した無人販売店をオープンします。

氷見高校で開かれた会見には、この事業に参加する生徒や商工関係者などが出席し、プロジェクトについて説明しました。

文科省のDX加速化推進事業「DXハイスクール」は、デジタル分野を支える人材を育成するため、ICTを活用した探求的な学びを強化する学校に支援金を送るもので、氷見高校は今年4月に採択されました。

支援金は1200万円で、今年度内に氷見市伊勢大町の商店跡地にデジタル技術を活用した無人販売店をオープンします。

農業科学科やビジネス科など、4つの職業系の学科が連携し、全国で8番目となる本格的な株式会社を設立するほか、氷見漁港で水揚げされた未利用魚を使った製品などを販売するということです。

徳前範和校長
「生徒たちが必死に学ぶことによって町の皆さんが元気になっていただく。ということになれば学校の価値はさらに高まるかなと思っています」

デジタル販売店で売り出す商品は、未利用魚を使ったものだけでなく、食品ロスを意識した豚肉のハンバーガーや、害獣とされているイノシシ肉の提供も検討しているということです。

高校生による本格的な株式会社は県内初で、生徒自身が株主となって経営に携わります。実社会で経営を学ぶ機会にもなります。