気象庁は、津波の観測装置に障害などが起きた場合、高い津波が来ている状況が正しく伝わらないおそれがあるとして、「欠測」という情報を出す運用を、24日正午から始めました。
2024年1月に起きた能登半島地震では、地盤の隆起によって、石川県珠洲市の津波
計が観測できなくなり、珠洲市に津波が押し寄せていたにもかかわらず、高さなどの正確な情報を発表することができませんでした。
24日正午から新たに追加された「欠測」は、地震や津波で観測機器が故障したり、停電が発生したりするなど、何らかの理由で“正しく観測できない状況”を示しています。
高知県内では、土佐清水市、中土佐町、高知市、室戸市の4地点で、津波の高さを観測しています。
気象庁の担当者は、地震直後、津波警報などが発表された段階で避難するのが前提とした上で「欠測が出たら、高い津波が来た可能性があると認識して避難を続けてほしい」としています。