石破総理は辞める?辞めない? 総理経験者3人と会談

藤森祥平キャスター:
23日午後1時過ぎに出た読売新聞の号外には「石破総理退陣へ」と見出しがあり、お辞めになるのかなと思った方も多いかもしれません。この号外が配られた直後に、石破総理は予定されていた歴代総理経験者3人と会談しました。
会談後、今月中にも退陣を表明するとの報道について「報道されている事実は全くない」ときっぱりと否定をしています。
石破総理の本音として、退陣するつもりだが、今のところ否定しておかなければいけない事情があるのか。あるいは、会談を終えて気持ちが変わり続投するつもりなのか、どう考えられますか。
TBS報道局 岩田夏弥政治部長:
官邸の関係者の話によると、退陣という報道が出たことに石破総理はものすごく怒っていると。周辺に対して、「自分は辞めると言った覚えはない」と強く怒っている状態だそうです。
藤森キャスター:
つまり、当初から辞めることは考えていない?

岩田政治部長:
基本的には総理を続けるという考えには変わりはないと思います。3人の総理経験者との会談後の取材で、石破総理は「日米合意が確実に実行されるように国民生活がきちんと守られるということ、それに向けて全力を尽くしてまいりたい」と答えています。
日米関税交渉合意を花道にして、退任しようという「花道論」がささやかれたました。しかし、「日米合意が確実に実行されるよう全力を尽くす」という石破総理の発言を見る限り、心は折れていないと思います。
小川彩佳キャスター:
ただ、“退陣表明”報道が出た後の歴代総理経験者3人との会談で「出処進退の話は出なかった」と石破総理は説明していますが、それはあり得るのでしょうか。
岩田政治部長:
このタイミングで1時間20分も話をして、一つも出ないというのは不自然な気はしますし、永田町関係者はそんなことありえないという受けとめがほとんどです。
ただ、限られた会談ですので、なかなかまだ表には漏れてきてない状態です。

トラウデン直美さん:
各紙が号外で「退陣」と報じているところを見ると、自信を持った報道にみえ、それなりに根拠があるのではと思います。党幹部の誰からなのか、どこからの話なのか気になります。
岩田政治部長:
今回、「総理が退陣する意向を周辺に伝えた、示した」ところまで踏み込んで書いていたメディアは、ごく少数でした。ただ号外となると、簡単に報じられるテーマではなく、総理大臣が退陣の意向するというのは、極めて重いニュースです。
ただ、全体的な状況は、総理を続けさせたい人たち、辞めた方がいいと思う人たち、もう絶対辞めるべきという人たちがそれぞれ動いている状況で、いろんな情報がとにかく巡り巡っている状態です。

藤森キャスター:
「辞めた方がいい・辞めさせた方がいい」という声が、自民党の地方組織や小泉農水大臣から上がってきています。どんどん圧力がかかっている状況を止めることはできますか?
岩田政治部長:
23日もカメラの前で、現役の国会議員、青年局、中堅の方々が“もう退陣した方がいい”と言っているので、辞めるべきだ・辞めてほしいという声は盛り上がって、今のところ、静まる方向にはなっていません。