鹿児島県南さつま市の竹田神社で23日、夏祭りが行われています。400年以上の歴史がある士踊や水車からくりが奉納されました。

南さつま市加世田で毎年7月23日に行われる「竹田神社の夏祭り」。神社前の用水路には、県指定有形民俗文化財である「水車からくり」が設置されました。

今年のテーマは「日新公と戦国島津の英雄たち」。島津家中興の祖とされる島津日新公こと忠良らが甲冑姿で登場します。

また、神社の境内では、400年以上の歴史を誇り、県指定無形民俗文化財である祭りの華「士踊(さむらいおどり)」が奉納されました。

「士踊」は、青年らによる「二才踊」と子どもたちの「稚児踊」からなり、島津忠良が戦の時に兵士を鼓舞するための踊りと伝えられています。

稚児役は加世田小学校の児童らおよそ50人が務め、歌と太鼓が披露されました。

(観客・祖父と孫)「楽しかった。やってみたい」「伝統ある行事、ずっと続いてほしい」

(士踊に参加した中学生)「伝統が継がれていくことは当たり前ではない。いろんな人たちが伝え合って、それが続いて400年経っている。自分たちが広めるチャンスだと最近思うので、どんどん広まって大きくなってほしい」

竹田神社の夏祭りは、今年、全国の祭りを紹介するテレビ番組「ダイドーグループ日本の祭り」に選ばれました。MBCテレビでは、祭りの模様を来月24日の午後3時から特別番組として放送します。