仙台空襲を経験した女性を招いた学習会が、22日に宮城県石巻市で開かれ、戦争の放棄などを規定した憲法9条の解釈が、仙台弁で紹介されました。

川端英子さん:
「日本のわだしらは、平和がいづまでもいづまでも続くようにと、心の底から腹の底から願い求めて、人間っつうものは本来高い理想さ向かって力合わせるもんだ」

学習会では、仙台市太白区在住の川端英子さん(89)が、仙台弁で憲法9条の解釈を語りました。川端さんは、1945年7月10日の仙台空襲を、小学4年生の時に経験しました。

川端英子さん:
「平和ば愛する世界の人たちは約束は守る、差別はしねえっつうことを信頼して、わだすらの国の生きるみぢと安全はそこんどこば拠り所にすっぺとはっきし決めだのっしゃ」

学習会には、夏休み中の子どもを含めて約50人が足を運び、平和のために何ができるのかを考えている様子でした。

学習会に参加した人:
「大変良かったと思う。仙台弁の平和の願いを今度、石巻弁で勉強したい」

川端さんは、2024年12月までの55年間、読書の普及や世界平和を願い、自宅に家庭文庫を開設していました。高齢による閉鎖に伴い、蔵書の一部を石巻市内の地域文庫に譲った縁から、今回の学習会が実現しました。