自民党は去年の衆院選宮崎1区に続き、今回の参院選宮崎選挙区でも敗れました。
今回の結果について、各政党や専門家はどのように受け止めているのでしょうか。

参議院での議席を得た立憲民主党。
党県連の渡辺創代表は改めて気を引き締めます。

(立憲民主党宮崎県連 渡辺創代表)
「うちの浸透が極めて強くうちが効果的に強く勝ったという印象は持っていません。やっぱり自民党さんが苦戦をする中で、受け皿となるところぐらいまでの評価はいただけるようになったというのが本音の温度感だというふうに思っています。衆議院、参議院と議席を両院で持たせてもらえる政党になってるわけですから、その責任は極めて重たいと思ってますので、そこがこれからの鍵だと思う」

一方、現職が落選した自民党。
県連代表代行の古川禎久衆院議員は、「真摯に受け止め分析したい」と述べました。

(自民党宮崎県連 古川禎久代表代行)
「正面から真摯に受け止めなければならないことだと思っています。その上で、この有権者の皆さんの意思表示はいったいどういうことだったのかということを、7きちんと分析・総括をして、その上で、我々、自民党、足りないところがあったら、それを補わないといけない、改めるべきものは改めないといけない」

県内で議席は得られたかったものの支持を急拡大させた参政党は。

(参政党 滋井邦晃さん)
「この国政での結果というものは、地方選において非常にいい結果がでてくるようなところに影響があるのではないかなというふうに思っています」

また、今回の選挙では市町村別の勝敗で見ると、多くのところで自民党が強さを見せました。

政治学が専門で、宮崎産業経営大学法学部の千知岩正継教授は。

(宮崎産業経営大学法学部 千知岩正継教授)
「保守大国宮崎で新人の女性議員が勝ったというのが象徴的。ただ同時に、今回、接戦になったことからもわかるように、保守大国と言われるだけあって自民党の強さもあったという選挙戦だったと思います」

このほか、地域経営や経済政策が専門で、宮崎大学地域資源創成学部・学部長の根岸裕孝教授は、投票率が大幅にアップした要因について次のように分析しています。

(宮崎大学地域資源創成学部 根岸裕孝学部長)
「国民生活に関わるような物価高の問題が大きなテーマで、減税か、給付金か、という、しっかりとした対立軸があって、国民生活に関わる問題ですので、有権者の皆さんは非常に関心が高かったということもあるかと思います」