きのう投開票がおこなわれた参議院選挙は、自民党と公明党が大きく議席を減らし、与党が参議院で過半数を割り込む大敗となりました。石破総理は続投を明言していますが、衆参両院で少数となり、厳しい政権運営が予想されます。

参院選の各党の議席はけさになって確定し、自民党の獲得議席は39、公明党は8となり、勝敗ラインとしていた与党での50議席には届かず、参議院でも与党が過半数を割り込みました。また、全国32ある1人区で自民党は14勝18敗と負け越しました。

一方、野党第1党の立憲民主党は議席を増やすことはできず、22議席にとどまりましたが、▼国民民主党は改選4議席から4倍以上に増やし17議席、▼参政党は1議席から大幅に増やし14議席となりました。

参政党 神谷宗幣 代表(きのう)
「今回予想以上の議席をいただけそうだという状況なので、私は明日からやらないといけないのは、党の体制をしっかり作り直すということだと思います。党の組織を強くするということを真っ先にやりたいです」

また、諸派の「チームみらい」は、初めて1議席を獲得し、党首でAIエンジニアの安野貴博氏が当選確実となっていますが、有効投票の2%以上も獲得していて、公職選挙法上の政党要件を満たしました。

自民党の閣僚経験者は「SNSの活用が広がり、有権者の支持が細分化された」と話すなど、政権への不満の現れだけではなく、“政治のあり方が変わった選挙だ”との見方を示しています。