事実上の政権選択選挙となった参議院選挙は20日投開票が行われ、大分選挙区は立憲民主党元職の吉田忠智さん(69)が、自民党現職の白坂亜紀さん(59)らを破り、返り咲きを果たしました。

5人が立候補した参院選大分選挙区は開票の結果、立憲民主党元職の吉田忠智さんが20万7250票を獲得し、次点で19万3277票だった白坂亜紀さんに約1万4000票の差をつけて当選しました。

全国的に大きく躍進した参政党は、新人の野中しんすけさん(38)が10万6687票を獲得。諸派の安倍正雄 さん(46)は1万3104票。諸派の二宮大造 さん(54)は9308票でした。

立憲民主党県連代表の吉田さんは、2023年4月の参院補欠選挙で白坂さんに341票差で敗れましたが、今回連合大分を軸に国民民主党、社民党のほか、共産党も支持に回り、野党共闘を実現。食料品の消費税ゼロやガソリンの暫定税率廃止を訴え、国政に返り咲きました。

吉田さんは「県民の代弁者になれる政治家として、初心に帰って行動していく決意です。生活者の皆さん、働く皆さんの声が大きく反映できる政策を前に進めるチャンスが訪れた」と喜びの声をあげました。

一方、敗れた白坂さんは「2年前の参院補選の当選から力強く応援をしていただきましたが、逆風の中、このような結果になってしまいました。心よりお詫びを申し上げます」と支持者への感謝と謝罪の言葉を繰り返し、「しっかりと政治の信頼回復に努め、違う立場から大分のためにこれからも頑張っていきたいと思います」と語りました。

今回の参院選大分選挙区の投票率は58.98%で、前回3年前より6ポイント上回りました。