岡山理科大学などは、見た目だけではなんの生き物なのか判別が難しい古代の化石について、従来よりも効率的に特定できる新たな技術を開発したと発表しました。

岡山理科大学などの研究チームが開発したのは、化石に含まれているタンパク質を特殊な液体で赤く染め、直接目で見ることができる技術です。赤くなったタンパク質を取り出しアミノ酸の配列を調べることで何の生き物なのか特定します。

これまではタンパク質が含まれている場所を探すために複雑な作業が必要でしたが、今回の技術によって一目で確認できるようになったことで、生き物を特定するための時間や手間が大幅に省けるということです。

倉敷市立自然史博物館から数万年前のゾウ類の化石を提供してもらい8年かけて開発しました。

(岡山理科大学生物地球学部 千葉謙太郎講師)
「こんなところに恐竜がいたんだねということも分かってくると思いますし、われわれの想像がつかない所まで分かっていくのでは」

岡山理科大学などは今回開発した技術を使って、多くの化石を調べ生物の進化の謎に迫っていきたいとしています。