亡き母への想いを作品に…

こちらは、「ブルーライオン」。亡くなった母親の有希子さんへの想いが込められた作品です。

「ブルーライオン」と嘉成さんの絵日記(筆者のことを書いてくれています)

嘉成さんは、「瀬戸内海の青い空と青い海をイメージして描きました。『ライオンみたいに強くて優しい人になるよ』とお母さんに約束しました」と話してくれました。

「ブルーライオン」は、嘉成さんの半生を描く映画「新居浜ひかり物語 青いライオン」のために描かれたものです。
映画は、懸命に療育に取り組んだ日々を描くドラマと、画家として活躍する姿を追ったドキュメンタリーで構成されています。

演技未経験ながらも、ドラマパートで有希子さんを演じる筆者のことを、嘉成さんは絵日記に書いて励ましてくれました。その絵日記も展示されています。

映画は、広島市の八丁座で7月31日まで上映予定です。

嘉成さんは「努力の人」

色鮮やかな動物画を次々に生み出す石村嘉成さん。父親の和徳さんはこう話します。

「重度の自閉症と診断されながらも、療育によって、学ぶ姿勢を身につけることができたことが大きい。努力し続けることができるようになったことで、絵がどんどん上手になっていった。もともと絵の才能があったわけではなく『努力の人』だと思う」

作品展「石村嘉成の世界」はNTTクレドホールで9月7日まで。
きょう(21日)午前10時半からは、嘉成さんのライブドローイングも予定されています。