色鮮やかな動物画で人気の画家、石村嘉成さんの広島初の展覧会が、広島市のNTTクレドホールで開かれています。
「ピンクのアムールヒョウ」 動物園でスケッチした動物たち
石村嘉成さんは、愛媛県新居浜市生まれの31歳。2歳で自閉症と診断され、母親の有希子さんと懸命な療育の日々を過ごし、学ぶ姿勢を身につけました。
嘉成さんが小学5年生のとき、有希子さんは病で亡くなりましたが、嘉成さんの学び続ける姿勢は消えることはありませんでした。

高校時代、アクリル画や版画を始め、卒業後、自宅のアトリエで本格的に作品の制作を始めます。
2013年、「第2回新エコールドパリ浮世・絵展」で優秀賞を受賞。その後、岡山や愛媛など全国各地で展覧会を開いています。
広島初となる今回の展覧会「ワキデル色彩 カナデル生命 動物画家 石村嘉成の世界」には、新作を含む約300点が展示されています。

嘉成さんは、展覧会を開くたび、新作を生み出しています。
今回は、広島の安佐動物公園の動物たちを描いた5点。
アムールヒョウのスク、マルミミゾウのメイとダイ、ライオンのリクなど。

アムールヒョウは、ピンクで描かれています。嘉成さんは、動物の気持ちを色で表現することがあるといいます。
会場では、安佐動物公園で動物をスケッチしたときの様子を、嘉成さんが直筆で紹介しています。
(嘉成さんのコメント)
「ヒガシクロサイのニコちゃんです。『こんにちは』って言っていますよ」

作品はこちら。嘉成さんのコメントを読むと、画面越しに「こんにちは」といわれているように感じます。
