参議院議員選挙長崎県選挙区。国民民主党・新人の深堀浩氏は、20日午後8時44分、事務所に姿を表し敗戦の弁を述べました。

深堀浩氏:
「結果が出ました。これまで本当に多くの方々に支えていただき17日間の選挙戦も精一杯活動をしていただきました。残念ながら結果が伴いませんでしたが、これは全て私の力不足だという風に思っています」

「全国的には国民民主党の政策が評価をされ、好調な勢いであるというのも今報道で見ております。ですから、我々が訴えてきた政策に誤りはないし、今置かれている国民の生活状況を考えた時に、今の政治を刷新しなければいけないっていうのも間違いがないと思います。ただ、この長崎県選挙区においては私の力不足ということで県民の皆様にその思いが十分届かなかったということだというふうに自分としては理解をしております」

「この戦いは区切りがつきますが、政治はこれから先も当然続いていくわけで、国民に寄り添った、今物価高騰で苦しんでいる国民生活を、何とかして1歩でも2歩でも改善できるような政治体制をこれから作っていきたいという風に思っております。今回の敗戦しっかりと反省をしながら、今後のことは考えていきたいという風に思います。本当に皆さん、長い間大変お世話になりました。ありがとうございました」

以下は取材陣との一問一答。

深堀浩氏:
「長崎県下において結果が出なかったことは私の力不足以外何もでもない。多くの皆様に、我々が訴えている政策が長崎においては私の力不足で届かなかったということだと思ってます」

Q有権者の反応はどうでしたか?
「有権者の反応は、私としては十分手応えを感じていたし、選対の活動も充実して、いい雰囲気で選挙は戦えたし充実した活動だったと思ってます。ただそれと、選挙で勝つというのはイコールではないんだなと今更ながら思ってますけど」

Q有権者の声で1番心に残ってる訴えは?
「国民生活が今非常に疲弊している中で、どうにかして政治が国民の方の生活を助けるための方を向いてやって欲しいっていうことが多かった。
とにかく今の政治を変えてほしい』
という期待の声が多かったと思いますね」

「ガソリンの暫定税率の廃止についても、手取りを増やすという政策に関しても、本当に上げてくれよという期待の声をたくさん頂いてきたので。それが自分の手で実行ができないというのは非常に残念でならないですけども、県民の皆さんの真摯な投票結果でありますから致し方ないことだと思います」

Qこれから有権者とはどのように向き合っていかれますか?
「向き合うのは今までとなんら変わらない。国民の声をしっかりと、どういう立場であれ政治に反映していく活動はしたいなと思ってます」

Q他の野党の勢いどう受け止めた?
「やっぱり参政党の勢いはもちろん感じてましたね」

Q今回振り返ってみて、何が足りなかったと思うか?
「何が足りなかったかうーん。開票結果の各地でのデータを見ないと分析はやりにくいなと思います。ただ、当初から長崎市外での知名度不足は自分の1番のポイントだと思っていたので。当然、大票田である佐世保とかで動の重きを置いてきたわけですが、もしかしたら長崎での活動が足らなかったのかもしれないし、各選挙区、自治体の選挙結果を見ないと何とも言えないんですけど。私は戦略としては間違えてなかったとは思ってるんですけど」

Q難しさはどういった所に感じた?
「それやっぱり最初から知名度不足ですよね。佐世保で活動するにしても、他の地区で活動するにしても、私の名前と顔を知らない有権者の方々ばかりですから。そういった中でそこに浸透していく、私の話を聞いてもらえるっていうのも、やっぱりそれは難しいですよね。全然知らない人たちですから」

Q知名度不足の中でも"猛追"と報じられたきたが?
「もちろん追いつき、追い越すというのが当たり前ですけど目標だったわけで、結果的に追い詰めたとしてもそこで勝てなければやっぱりそれは負けは負けですから。そこはもう真摯に、自分の力不足を認めざるを得ないというふうに思います」

Q今後の政治活動は?
「白紙です」

Q参政党・黒石氏に流れた票についてどう考えるか?
「それは民意なので、流れたというよりも『この人に投票したい』という県民の投票行動ですから、流れたとかそういうことはないというふうに思います」

Q今回ついた差、知名度以外の部分ではどのように考えるか?
「発信する力ではないか。結局知名度ともリンクするんでしょうが、聞いてもらい、訴える内容を聞いてもらえる、理解してもらうことが1番ですから。自分が発信する国民民主党の政策だったり、地方が主役の政治、長崎県を思う気持ちの部分が伝わらなかったということです。それに尽きると思います。それが自分の力不足なんだと理解してます」