ことしの「土用の丑の日」は7月19日(土)と7月31日(木)の2日です。「夏バテには焼肉やうなぎ」と考えている人が多いと思いますが、実はこれらが必ずしも疲労回復に効果的とは言えないようです。栄養学の専門家が指摘する「本当に効く」夏バテ対策食は意外にもシンプルなものでした。

連日、日本各地で30℃を超える真夏日を記録し、18日の富山県内の日中の最高気温は高岡市伏木で37.1℃、富山で36.9℃とそれぞれ全国1位・2位の暑さになり、県内5つの観測地点で35℃を超える猛暑日となりました。
19日に東北北部が梅雨明けしたとみられると気象庁が発表し、梅雨がないとされる北海道を除けば、これで日本全国で梅雨明けしたとみられます。
梅雨が明け、いよいよ夏本番となり、気になることのひとつが「夏バテ」ではないでしょうか。

飲食店情報サイト「ぐるなび」の調査(2023年発表)によりますと、夏場に体力回復したいときに行きたい外食の1位は「うなぎ」、僅差で2位が「焼肉」でした。続いて「すし」「そば・うどん」「カレー」と続き、「ステーキ」「とんかつ」、辛い「韓国料理」なども人気を集めています。

しかし、富山短期大学食物栄養学科の伊藤陽子准教授によれば、これらの定番メニューが必ずしも良いとは限らないようです。
富山短期大学 伊藤陽子 准教授
「うなぎも焼肉も、特に豚肉にはビタミンB1が多く含まれているので、疲労回復効果は高いと言われています。ただ、焼肉とかうなぎって油が多いですよね。疲れた身体には油が多いと消化に時間がかかって胃腸に負担がかかるので、あまりお勧めしない」
つまり、栄養素は豊富でも消化の負担が大きいため、疲労している体には逆効果になる可能性があるのです。