中国でスパイ活動を行ったとして懲役3年6か月の実刑判決を言い渡されたアステラス製薬の日本人男性社員が上訴しない意向を示していることが分かりました。

中国の裁判所は16日、スパイ活動を行ったとしてアステラス製薬の60代の男性社員に対し懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。

判決後、10日以内であれば上訴することが可能で、上訴期限は今月の下旬ですが、関係筋によりますと男性は上訴しない意向を示しているということです。

男性はおととし3月、帰国する直前に北京市内で国家安全当局に身柄を拘束され、去年8月に「スパイ罪」で起訴されていました。

日本政府は中国側に対し、拘束されているすべての日本人の早期釈放を強く求めています。