EU=ヨーロッパ連合は、ロシア産原油価格の上限を大幅に引き下げることなど、ロシアに新たな制裁を科すことで合意しました。

EUは18日に開いた理事会で、ロシアに対する第18弾の制裁を採択しました。

新たな制裁では、ロシアへの資金流入を食い止めるための措置として、ロシア産原油価格の上限を現在の1バレル60ドルから47.6ドルに大幅に引き下げます。

また、現在停止されている天然ガスをヨーロッパに送るパイプライン「ノルドストリーム」の再稼働を阻む措置も盛り込まれました。

EUのカラス外交安全保障上級代表は、「これまでで最も強力な制裁の一つを採択した。EUはロシアが戦争をやめるまで圧力を強めていく」とコメントしています。

今回の制裁をめぐっては、ロシアからのエネルギー依存度が高いスロバキアが反対していましたが、EU側から何らかの保証を得て賛成にまわったとみられます。