今年は異例の速さで全国各地の猛暑日が続いています。
そんな中、ある実験で子どもの高さで計測した温度が、大人と比較して+7℃程度にもなることがわかりました。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
異例の速さで進む2025年の猛暑
今年(2025年)は例年よりもはるかに速いペースで猛暑日が出現し、熱中症警戒アラートが発表されています。すでに5月頃から熱中症による救急搬送者数が昨年の倍以上に増えている地域も少なくありません。この異常な暑さは私たちの生活に大きな影響を与えていますが、特に注意が必要なのは子どもたちです。

大人と子どもでは感じる暑さが違う?「こども気温」とは
「子どもは大人より暑さに弱い」とはよく言われることですが、実は子どもたちは大人よりも厳しい暑熱環境にさらされていることが、実験で明らかになりました。
2023年に気象会社ウェザーマップとサントリー食品インターナショナルが共同で、子ども特有の暑熱環境について検証実験を行いました。身長が低い子どもは地面からの照り返しの影響なども受けやすく、夏場の屋外環境で、身長によって温度差や表面温度がどの程度異なるかを調べました。すると大人の胸の位置(150cm地点)で気温31.1℃だった場合、子どもの胸の位置(80cm地点)では38.2℃を記録。なんと大人よりも7.1℃も高くなっていることがわかりました。
