福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は、桜島の16日から18日午後3時までの活動をまとめた「解説情報」を発表しました。

火山活動の状況

桜島では、活発な噴火活動が続いています。

南岳山頂火口では、きのう17日午後1時28分に爆発が発生し、噴煙は火口から3300mの高さまで上がりました。大きな噴石は5合目=南岳山頂火口から約1.4キロまで飛散しました。

 島内の傾斜計と伸縮計による観測では、引き続き山体が膨張した状態が維持されていて、きのうの噴火でも目立った収縮は認めらなかったということです。

火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。

        火山性地震   爆発
7月16日       2回   0回
  17日      10回   1回
  18日15時まで  9回   0回

16日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり3100トン(前回9日、4000トン)と非常に多い状態でした。

防災上の警戒事項等

噴火警戒レベルは3の入山規制が継続中です。南岳山頂火口と昭和火口から約2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた
め注意が必要です。

爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため
注意してください。

今後の降灰状況次第では、雨で土石流が発生する可能性がありますので留意してください。