◆きっかけは東日本大震災
ドン・キホーテが焼き芋を販売するきっかけとなったのは、2011年に発生した東日本大震災だといいます。
PPIH青果担当 山下孝輔さん「2011年の東日本大震災が起こった時に、産地である茨城県の生産者がサツマイモの販売を困っているという声を感知して、産地を助けることができる焼き芋にして販売することになった」
焼き芋といえば通常、秋冬に食べるイメージがありますが、ドン・キホーテはあることをきっかけに一年中販売しています。
PPIH青果担当 山下孝輔さん「2012年ごろに沖縄県に出店して、暑い時期にも焼き芋を食べてもらえるとわかった。その後から全国的に夏でも売れることがわかり、販売店舗で一年中販売することになった」

◆「お通じ」にもよい
サツマイモは保存がきいて、安くて腹持ちが良く、飢饉や戦争による食糧難から多くの命を救った食べ物として重宝されてきました。そして、ビタミンやミネラル、食物繊維にカリウムなど栄養素の高い野菜としても知られています。
中村学園大学栄養科学科 沖智之教授「サツマイモは、実は『準完全栄養食品』といわれ、栄養バランスの良い野菜。お通じが良くなるということで、女性の方は特にお通じで悩んでいる人もいるので、サツマイモが好きなのかなと。食べ合わせとしては乳製品、豚肉大豆と合わせるとバッチリ。ビタミンCはリンゴの7倍、食べすぎると太るが、適度に食べれば太るほどではない」

◆「焼き芋専門店」全国各地に
最近は品種も増え、一年中食べられるようになったこともあり、全国各地で焼き芋の専門店が増えています。
RKB本田奈也花「こちらの焼き芋専門店では、しっとり系やホクホク系の焼き芋を販売しています。ねっとり系の焼き芋を用意してもらいました。湯気が出ています、甘い香りがします。ねっとり、しっとりしていておいしいです」
蜜家 米谷直希代表「今の季節は新芋の時期、今だけしか味わえない。今から熟成が進むにつれてより甘くなる」

◆焼き芋でオリジナルスイーツも
この店では焼き芋を使ったソフトクリームやかき氷など、オリジナルのスイーツも人気でSNSで話題となっています。ただ、最近は値上げの波が押し寄せていて、価格への影響が心配されています。
蜜家 米谷直希代表「物流費や人件費が上がっているので、芋自体の価格もここ何年かで上がっている。産地に被害がない限り供給はされるが、値上げはしている。全体的に野菜は上がっている」















