挑戦が転機に「乗り越えたワケ」

ミッドライフクライシスに陥ったものの、今前向きに一歩を踏み出したというマリさん(49)に話を聞きました。

マリさんは高校生から大学生の3人の子どもを育てている会社員です。40代前半に不安や悩みを感じ出したといいます。

マリさん
「『このままでいいのかな』みたいな。不安とか悩みがあるわけじゃなくて、家庭もうまくいってるし、多分相対的に人生もうまくいってるんだけど、私これでいいのかなというのがすごくあったんですね。外的要因じゃなくて自分の内側から沸き起こってきたから、ミッドライフ・クライシスだったんだなと気づきました。」

マリさんは当時の心境についてこう語ります。

マリさん
「惰性で生きてたみたいな感じ。人生100年時代の半分ぐらい来たなと思って、これからはどんどん気力も体力も衰えるだろうなと思って。
そのときにすごく感じたのは、未来の私が今の自分を見てどう思うだろう、このまま惰性で
生きていったら、自分の終わりを迎えるときに『もっとやりたいことやればよかったじゃん』って…」

悩みを抱える中、彼女を突き動かしたのは、ある挑戦でした。

マリさん
「20代のときから不動産投資をやってみたいなという気持ちがあったんですけど、私には無理とかリスクが大きすぎるとか、自分でやらない理由を見つけてやらなかった。
でも『なんで私にこの経験をさせてくれなかったの?』って未来の自分から言われそうだなと思って。やりたいことをもっとちゃんと自分に聞いてやろうと思いました。」

参加した不動産のセミナーでは、多くの人との出会いが得られ、購入した物件を自らリフォームするなど、楽しい日々が続いているそうです。
ミッドライフ・クライシスを乗り越えたマリさん。今は登山や散歩、さらには読書といった新たな趣味も見つけ、価値観も変わったと言います。

マリさん
「今思えばただ自分が動いていなかったからやりたいことがわからなかっただけで、1歩足を踏み出してみたら、やりたいことがどんどん出てきた。読書も始めていろんな人の話を知ることで、やりたいことがどんどん広がっていって、今までいた世界って狭かったんだなって。
だから悩んでもがき苦しんで、『私の人生これでいいの?』って思ってよかったなって思ってます。」

恵俊彰:
クライシスって聞くと「危機」だから、ピンチかなと思いましたけど、今の話を聞くと変わり目なのかな。もがき苦しむことがすごく前向きでいいことみたいじゃないですか。

コメンテーター 友利新:
危機じゃなくてチャンスに変えて、また新しい楽しいことを見いだしていらっしゃるので、ちょっといいなって思っちゃいましたね。

鎌田医師:
やはり人生の中でギアチェンジをしなくちゃいけない時期がある。
マリさんは不動産投資で新しい人たちと付き合うことによって、新しいつながりができてうまくギアチェンジできたんじゃないかなという気がしますね。