コミカンソウ科の常緑樹「アカギ」の葉に寄生して葉枯れなどを引き起こす害虫「アカギヒメヨコバイ」の被害が、宮古島市で初めて確認されました。2019年に県内で初めて確認され、本島や周辺離島で被害が拡大していましたが、宮古島市で確認されたのは今回が初めてです。

県環境部によりますと今月7日、宮古農林水産振興センターの職員が市内のアカギにアカギヒメヨコバイの被害と思われる葉の脱色・落葉を確認したため調査を進めたところ、これまでに市内12か所で被害が確認されたということです。

アカギは県内では推定樹齢200年を超える「首里金城の大アカギ(那覇市)」が国の天然記念物に指定されているほか、その土地を象徴するアカギが各地に存在していて、虫による被害の拡大を防ぐことが喫緊の課題となっています。

県は初期防除が重要だとして、剪定による葉や枝の切り落としや農薬散布など、早期の対応を呼びかけています。

被害を受けたアカギ