15人が犠牲となった中越沖地震から16日で18年です。最大震度6強を観測した柏崎市で住民主体の避難訓練が行われました。

柏崎市の北鯖石地区で花火の打ち上げを合図に始まった避難訓練。北鯖石地区では中越沖地震の翌年から毎年、訓練を行っていて今年はおよそ400人が参加しました。

エリアごとの班長が住民の安否を報告します。

【参加した住民は】「いつ地震が起きるか分かりませんので、防災の備えは常にしておかなければならないなと」

【参加した住民は】「これを機に何があってもおかしくない状況なので、防災グッツとかも含め気を付けて行きたいなと」

最大震度6強を観測した中越沖地震。4万4000棟を超える住宅が被害を受け、2316人が重軽傷を負い、15人が犠牲になりました。

また、柏崎刈羽原発は設計時の想定を大幅に超える揺れを観測し、全ての原子炉が停止。

変圧器で火災が発生し、微量の放射性物質が外部に漏れ出すなど、国内で初めて原発が被災した地震となりました。

地震から18年がたち、記憶の風化が課題となっています。
【花角知事】「災害の記憶、それから災害の教訓をしっかり知見として、我々一人一人が防災を考えて行かなきゃいけないと、また次の世代につなげていかなきゃならない」

北鯖石地区は中越沖地震を受け、逃げる際に玄関先にタオルをかけ周囲に避難したことを知らせる独自のルールを設定。

歩いて移動できない人をリヤカーに乗せて避難させる訓練も行われました。

【北鯖石コミュニティ振興協議会 間島みよ子 センター長】「ライフラインが全部駄目になり、あの時の思い出は今思い出してもぞっとします。18年ですのでだいぶ世代交代をしていますが、訓練を重ねたりすることで次につなげていきたい」

被災地では犠牲者を悼むととも、災害への備えについて気持ちを新たにしていました。