島根県の丸山達也知事が記者会見で県民に対し「11月中に忘年会を実施して欲しい」と、異例の呼びかけを行い、注目を集めました。
11月に入り、島根の宴会は増えているのでしょうか。
松江市内の飲食店を取材すると、確かに宴会が急増していました。
串かっちゃん 上田克己 社長
「客がダーッと増えてきたんで、最初は何が起きたんだ?と思ったんです」

客が急に増えたと話すのは、松江市内の居酒屋の店主。
11月に入り、団体客の予約が激増しているというのです。
その理由のひとつが、丸山知事が10月の記者会見で行った、県民への異例の呼びかけです。
島根県 丸山達也 知事(10月25日)
「忘年会を11月中に実施していただくなど、飲食店の利用を積極的に早期にご利用いただきたい。
感染が落ち着いたらやりたいなと思っていたことがあれば、今のうちにやっていただくというのが良いんじゃないかと」

丸山知事の呼びかけのあと、この店では、11月は去年の同じ時期の1.6倍の客が訪れる盛況ぶりだと言います。
団体客が多いことから11月に宴会を開く人、つまり忘年会が増えているのではと分析しています。

串かっちゃん 上田克己 社長
「ウチにとってはプラスだと思います。飲む機会、飲む場所を皆さんは求められてたわけですので」
この店だけでなく、松江市内の別の飲食店の担当者に話を聞いても、11月に入って10人単位の団体の宴会は増えているとして、実感として11月の忘年会は増えていると話します。
ただ11月に入り、島根県内でも感染の増加傾向がみられるなか、丸山知事は、宴会を実施するかどうかは参加するメンバーで判断して欲しいとしていて、感染増加が今後どうなっていくのか、飲食店は注目しています。