激しいせきが数週間続く「百日せき」。全国の患者数が3週連続で過去最多を更新しました。感染者が増加している背景には、暑さや従来の治療薬が効かない「耐性菌」の存在があるようです。
「百日せき」止まらぬ感染拡大…保育園では手洗い指導
15日、都内にある保育園では、看護師による手洗い指導が行われていました。

看護師
「おててってなんで洗うの?」
園児たち
「ばい菌ついてるから」
「外とか、ばい菌いっぱい飛んでるから」
「お外行った後に手を洗わないと、ばい菌がついたままになっちゃう」

実際に手洗いをして、汚れがきれいに落ちたかをブラックライトに当てて確認します。
保育士
「手のひらきれい。さすが上手だね」

社会福祉法人 風の森 野上美希 統括
「定期的に看護師さんが(手洗い指導を)行っていて、感染対策には非常に敏感になりながら日々保育をしています」
日々徹底した感染対策を続ける保育園。その一方で、激しいせきが平均2~3週間続く百日せきの感染拡大が止まりません。
5歳の子どもを持つ親
「心配ですね。感染症は、なかなか集団生活をしていると防ぎにくいので怖い」

百日せきの患者は増え続けていて、7月6日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者数は3578人。これは、現在の方法で統計を取り始めた2018年以降、過去最多の人数です。