鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から15日、観測ロケット「S-310-46号機」が打ち上げられ、打ち上げは成功しました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、観測ロケットS-310-46号機は、15日正午に打ち上げられ、打ち上げは成功しました。

S-310-46号機は全長8メートル、重さ800キロの小型ロケットです。
打ち上げは、上空100キロ付近にある「スポラディックE層」という金属イオンの層の発生メカニズムを解明することが目的です。
「スポラディックE層」は、GPSなどの電波を不安定にする特徴があり、航空機の通信などに影響を及ぼすとされています。
JAXAは15日の打ち上げで、「スポラディックE層」のデータの取得にも成功したとしています。
15日は多くのロケットファンが打ち上げを見守りました。
(曽於市から)「初めてで感動しました。(スピードが)テレビで見るとゆっくりなんだけど、速いですね」
JAXAでは実験・データの解析を進め、将来的にはスポラディックE層の出現を予測できるようにしたいとしています。