万が一、海や川などに服を着たまま落ちてしまったら?

中村さんが教えてくれたのは『背浮き』といって、息をしながら救助を待つ方法です。これを、できるかぎり落ち着いて行います。

(1)仰向けになって手足を広げる
両腕を水面に大きく伸ばすと、バランスが保たれ、体が浮きやすくなります。

中村さん「せっかくなので、手を上げるとどうなるかやってみましょう」

記者「手が水面の上に出ると沈むのですね」

中村さん「海水ならもう少し浮力があるが、淡水では、体はだいだい2%しか浮かないと言われている。浮かぶ2%が口と鼻にくれば呼吸ができるが、その2%を手足に使ってしまうと体全体が沈んでしまう」

(2)呼吸は肺にしっかり空気を入れるように

(3)体が沈まないよう、足や手はゆっくり水をかく

中村さん「沈んでしまうと助けることが難しくなるので、しっかり浮いて待つように呼吸を確保する」