食物アレルギーは皮膚を介しても発症
食物アレルギーの要因として、食事だけでなく乳児期の皮膚炎(肌荒れ)があります。肌荒れした皮膚からアレルギーの原因となる食物が入り込むことで発症してしまうのです。

例えば卵アレルギーのケースではー
▼家族の手などに付着した「卵のアレルゲンとなるたんぱく質」がソファーや毛布などに付着
▼乳幼児が肌荒れなどで皮膚のバリア機能が弱っている状態で触れると、たんぱく質が体内に入り、抗体が作られる
▼卵を口から食べた際にアレルギーを発症してしまう
恵俊彰:
食べてなるのではなくて、皮膚からということですね。
コメンテーター 山之内ずす:
知らなかったです。食べた後に口や手を念入りに拭くことで抑えることはできないんですか?
村田幸久准教授:
もちろん抗原の量を減らすことはできますけど、目に見えていない卵や牛乳の分子を完全に除去するのは難しいです。
昔の風通りが良い家と違って、今のマンションは密閉したような状況ですから溜まりやすい。そういう機密性のあるところで食べたり料理したりしたときに手に付いたものが、子どもの皮膚から入るのを防ぐのはなかなか難しいですね。