熱戦が続く夏の高校野球福島県大会。15日は、雨で順延となった4試合を除く2回戦5試合が行われました。福島市の県営あづま球場では、県立校同士が終盤まで大接戦。好ゲームで会場を沸かせました。
県営あづま球場で行われた第1試合は、2022年に21世紀枠でセンバツに出場した只見と、本宮の県立校対決。本宮は、部員が足りず、連合チームを組むこともできない学校のための救済措置「単独廃校ルール」で、今大会は福島成蹊の助っ人5人とともに戦います。
試合は、初回に只見が1点を先制し、その裏、本宮はノーアウト3塁1塁のチャンスを作ると、キャッチャーからの牽制で1塁ランナーが挟まれた間に、3塁ランナーがホームイン。同点に追いつき、なおも続くチャンスで5番・大石。助っ人の、ライト前へのタイムリーヒットで、逆転に成功します。

4回に2点を失い、逆転された本宮ですが、6回、1アウトから3番・清野がレフトフェンス直撃のツーベースヒットを放ち、続く4番・小林。頼れる4番がセンター前にはじき返し、試合は3対3の同点で終盤に入ります。
8回、只見はデットボールと連打で1アウト満塁のチャンスを作り、打席には、7回表からマウンドに上がったエースの武井。ショートゴロの間に3塁ランナーがホームに帰り、勝ち越し。さらに8番・角田の2点タイムリーで、6対3と突き放します。
本宮は最終回、助っ人の代打・渡部がヒットを放ち、チャンスを広げますが、あと1歩及ばず。それでも、助っ人5人と力を合わせて大接戦を演じた選手たちには、大きな拍手が送られました。
本宮・渡辺駿選手「きょうは最初から調子が良くて、3年生は最後の大会なので勝たせてあげたいっていうのと、良いピッチングができるように投げた」
本宮・清野寛斗主将「(6回のフェンス直撃2ベースは)気持ち良すぎた、最高です!(福島成蹊の選手たちは)まだ2年生なので、次の夏頑張れよと声をかけたい」
