日本赤十字社の献血で集まった血液から作ったおよそ1万3700本の血液製剤が適切な温度で保管されず、使えなくなっていたことが明らかになりました。

東京都赤十字血液センターによりますと、今年5月、血液製剤の「新鮮凍結血漿」を保管していた冷凍庫の電源が落ち、基準温度を上回る状態が2時間半続いたことでおよそ1万3700本の血液製剤が使えなくなりました。

電源が落ちた原因は、去年5月に行った設備更新工事の際に電圧規格の異なる機器が設置されていたことでした。

福岡資麿 厚労大臣
「献血者の善意による貴重な献血由来の血液製剤であることから、しっかりと再発防止策を講じることも強く要請をしている」

東京都赤十字血液センターは、今回使えなくなった血液製剤はすべて別の血液製剤の原料に転用するとしています。