台風5号は、14日午前9時現在、房総半島の南にあり、中心の気圧は985ヘクトパスカルです。
今後、台風は関東地方から東北地方の東岸に沿って北上しますが、12時間後の予想中心気圧は985ヘクトパスカルのままで衰えず、新たに暴風域が発生するおそれさえあるのです。
暴風や高波などに警戒が必要です。
「台風は河童と同じ」

台風のエネルギーは、高い海水温度です。一般的に水温26℃以上でその勢力を強める、あるいは保つとされています。また、「台風は河童と同じ」と言われ、上陸した場合には、その地域では大きな被害がでるものの、衰えるのが早くなります。

台風は、日本付近に来ると海水温が下がるため、勢力が弱まるのが一般的です。ところが、今回の台風5号は、現在、海水温26℃以上と、何と平年に比べて4~5℃も水温が高い海域を北上しているため、勢力を保っています。
さらに、台風は関東地方から東北地方の、東岸から100キロほど離れた海上の北上が予想されているため、陸地の摩擦もあまり受けずに進み、衰えにくい環境となっているのです。