父への「絶対的信頼」
激しいぶつかり合いが強い絆となっています。

「お父さんに聞けばある程度のことは解決すると思ってて、そういう、もう絶対的な信頼はあります」

人工内耳と発声練習の日々
佐藤選手は生まれつき重度の聴覚障がいがあり、両耳に受信器を埋め込む人工内耳の大手術を受けました。

そして術後は、自ら声を出す猛特訓が待っていました。
「お父さんに発声練習させられてた時が一番苦しくて、腹を押されて腹から声出すんだと言われて」
「泣きながらやってました。今となったらもうやっぱり、そのおかげで今こうやって割と普通に話せてるのかなとは思います」
口での会話を習得したことで、障がいは見た目ではほとんど気づかれないそうです。


しかし、そのことがかえって学校生活での悩みとなることもありました。
「高校の時に自分の障がいのことを話さないまま学校生活送ってたんですよ。そしたら、なんかある日、その、無視したみたいに言われて」
この経験から大学では最初に障がいを伝えるようになったといいます。
