「たぶん誰も買わない」影響を懸念する輸出産業
選挙への影響よりも懸念されるのが、⽇本の輸出産業への影響です。10⽇、都内で開催された海外輸出向けの、企業の展⽰会を訪ねてみると…
杉浦みずき キャスター
「8⽉1⽇から25%になる可能性が⾼まっていると思うんですけれど、25%だとかなり違ってくる?」

やまま満寿多園 増⽥剛巳 社長
「相当影響は出ると思います」
⽇本茶の会社「やまま満寿多園」では、抹茶ブームの追い⾵もあり、売り上げの8割が海外への輸出。そのうち2割がアメリカ向けだといいます。
やまま満寿多園 増⽥社長
「本当に私どもも不安、この関税に関して。当然(アメリカでの)消費が落ちたり輸出量が減ったりする」
アメリカへの輸出が伸びているブリ。海外輸出の7割がアメリカ向けという「三重県漁業共同組合連合会」では…
杉浦キャスター
「もうすでに打っている対策は?」

三重魚運 ⾕⼝洋 部長
「いや、もう全然ないですよ、どうするかっちゅうのは。今から価格交渉というところです」
⽇本酒を輸出している「千代むすび酒造」は、すでに課されている10%の関税分については「値引き」で対応してきたそうですが…

千代むすび酒造 岡空聡 常務取締役
「25%は値引きできるレベルではないです。輸⼊した段階で25%かかりますと、そこからまた流通(経費)がのっていきますので、おそらく75%とか値上がりになるかなと思います。そうしたら誰もたぶん買わないです」
輸⼊する側も割⾼な商品を買わされることになるのが関税。アメリカ⼈のバイヤーも…
アシアナUSA ジュリオ・バッタリーニ CEO
「私は関税に反対です。25%の関税は⼤きな影響が出ます。そうなったら、取引を減らすことを真剣に考えなければならない」
⼀縷の望みは、新たな期限の8⽉1⽇までに、トランプ⽒が⼼変わりすることです。
やまま満寿多園 増⽥社長
「(8⽉1⽇まで)まだ猶予がありますので、25%の1%、2%でも下げるための⼿⽴てをしていただきたい」