防衛省が、全国約2400の小学校に子ども版「防衛白書」を送付していたことが分かりました。特定の国を名指しして防衛力強化の必要性を説いているほか、政治的に意見が分かれている安全保障政策などについて、一面的な捉え方につながる可能性があるなどの指摘があり、職員室などでの保管を決める自治体もあるなど、懸念や戸惑いが広がっています。
全国の小学校に約6100冊を送付

防衛省によりますと、子ども版防衛白書は、全国約2400の小学校に約6100冊が送付されたということです。
長崎市内67の小学校にも、ことし5月下旬、九州防衛局から直接冊子が送られてきました。「まるわかり!日本の防衛 はじめての防衛白書2024」。防衛省が作っている「防衛白書」を子ども向けにしたもので、2021年から毎年作られネット上で公開されています。学校への送付は今年度が初めてです。