東京で開催中の原爆記録写真展にイランの駐日大使が見学に訪れました。見学後、大使は、母国の核施設を攻撃したアメリカを批判しました。
10日、写真展を見学したのは、ペイマン・セアダット駐日イラン大使です。大使は、写真を食い入るように見つめていました。
写真展を見学した後、ペイマン・セアダット駐日イラン大使は、「同じ人間に対してこのように原爆投下を指示することは信じられません」と述べました。発言の念頭にあったのは、アメリカ軍によるイランの核施設への攻撃を、広島と長崎への原爆投下を引き合いに正当化したトランプ大統領のことです。
●ペイマン・セアダット駐日イラン大使
「広島・長崎で起きたことがイランでも起こりうると大統領が脅迫したから我々も怒っている。大統領が広島・長崎の市民の痛みや苦しみを無視し、軽視し、顧みようとしていない」
非人道的兵器が使われないよう監視していくことが重要とも話した大使は、8月の広島・長崎の平和式典に必ず参加すると強調しました。