長野県内の中学校で進む部活動の地域移行です。

バレーボール日本代表のキャプテンを務める石川真佑選手の出身校・裾花中バレーボール部も部員が減少し、近くの学校と合同チームで活動しています。バレーボールのできる環境をどう維持するのか、取材しました。


長野市の女子バレーボールのクラブチーム「長野SAC(スポーツアカデミー)」。
裾花や櫻ケ岡など市内外の中学校の1年生と2年生、およそ30人が所属しています。


市内の小中学校3校の体育館で活動していて、この日は裾花中学校で練習を行いました。

裾花中学校といえば、ネーションズリーグで日本代表のキャプテンを務める石川真佑選手の出身校。


当時、女子バレー部は、全国制覇を果たしました。

市内の中学校に通う生徒:「(石川選手と)同じ地域でできてすごくうれしい。たくさん決めて点を取ってほしい」

しかし、名門として知られていたこの学校のバレー部も、今は部員は5人以下に。

長野市では、部活動の地域移行が進んでいて、2023年12月に159の運動部がありましたが、2024年12月には、97に減少。

2025年も3年生の最後の大会を終えて部活動を廃止する学校も増えているということです。


一方、市内のスポーツクラブは、去年5月の109団体から今年5月には131団体に増えました。

長野SACは、部活動が地域移行化される中、中学生にバレーボールに打ち込める環境を作ろうと、去年立ち上げられました。


監督を務めるのは、小山雄大さん31歳。
会社員として働きながら、仕事終わりや休みの日を利用して中学生にバレーを教えています。

監督・小山雄大さん:「自分の趣味でやっているので全然むしろ楽しいです」

交通費などが支給されますが、ほとんどボランティアで活動しています。

監督・小山雄大さん:「一番はバレーを楽しく、楽しい中でも真剣にやって、社会でも役立ったらという思い」