沖縄県の2人の知事にスポットを当てたドキュメンタリー映画「太陽(ティダ)の運命」の上映が仙台で11日から始まりました。監督を務めたTBS元キャスターの佐古忠彦さんに作品に込めた思いを聞きました。

映画「太陽(ティダ)の運命」は、普天間基地移設問題などを巡り、国と対峙した沖縄県の第4代知事・大田昌秀氏、第7代知事・翁長雄志氏の2人の苦悩を通して
この30年の歩みを描いた作品です。監督を務めた「筑紫哲也ニュース23」元キャスター佐古忠彦さんが11日東北放送を訪れました。沖縄をテーマにした作品の監督は今回で4作目です。

佐古忠彦監督:
「筑紫さんと話したことの1つに『なぜ私たちは沖縄に行くのか?』という話をした時に『沖縄に行けば日本が見える』『この国の矛盾がいっぱい詰まっているんだぞ』という言葉が忘れられなくて。全国に47人の知事がいるがおそらく一番苦悩を背負っている存在だと思って見ていた。現代史をやるならその沖縄県知事の苦悩を通してこの国と沖縄の関係を見てみたいとずっと思っていた」

政治的立場が正反対だった大田氏と翁長氏の2人。かつては激しく対立しましたが、同じ沖縄県知事の立場になり、2人の言葉や歩みは徐々に重なっていきます。