広島県府中町の公園で男性を殺害したとして、10代の男女3人が逮捕された事件で、広島地検は、16歳の少年を強盗殺人の非行事実で、残りの2人は、非行事実を強盗殺人から切り替えて広島家庭裁判所に送致しました。
広島地検は11日、安芸郡に住む16歳の少年を強盗殺人の非行事実で、一方、安芸郡の18歳の男については強盗致死に、愛媛県松山市の18歳の女については、恐喝にそれぞれ非行事実を切り替えて、広島家庭裁判所に送致しました。
広島地検によりますと、3人は、女の知人だった男性会社員に因縁を付けて、被害者から金品を恐喝しようと計画。4月12日の夜、女が男性を公園に誘い入れ、16歳の少年が、男性に金品を要求したとされています。
しかし、男性が抵抗する態度をとったため、16歳の少年と18歳の男は金品を強奪しようと考え、暴行を加えたということです。
このうち16歳の少年が、木の棒で男性の頭部を数回殴るなどして、男性に頭蓋骨骨折などのけがを負わせて殺害し、男性の財布を奪ったとされています。
3人それぞれの非行事実が異なることについて広島地検は、強盗殺人の非行事実で送致した16歳の少年は木の棒で頭部を数回殴っているおり殺意を認定できたため、強盗致死の非行事実で送致した18歳の男は金品を奪おうとして被害者に暴行を加えたものの殺意については認定できなかったため、恐喝の非行事実で送致した女については金を脅し取ろうとしたところのみ故意を認定できたためとしています。
3人の認否について、広島地検は明らかにしていません。今後は、家庭裁判所での処分が事件の焦点となります。
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