外国の運転免許証を日本の免許証に切り替える「外免切替」について、警察庁はこの制度をより厳しくする改正案を公表しました。観光客など短期滞在者は認めないとしています。

“取得が簡単”と指摘の「外免切替」厳格化へ

年々、増え続ける外国人観光客。

フランスから来日した観光客
「東京の外に行きたくて車を借りました。日光に行きました。そして金沢にも」

フランスから来日した観光客
「(日本で)運転する予定です。まず京都から高山、そして金沢」

観光地をめぐるうえで「車」は、移動手段のひとつとなっているようです。

ただ、外国人が車を運転するのに必要な免許証の取得方法が10月から変わる見込みです。

外国で取得した免許を日本の免許に切り替える「外免切替」。

警察庁は10日、この制度について住所確認を厳格化し、住民票の写しの提出を原則とする改正案を公表しました。

これまで観光客などの短期滞在者は、パスポートと宿泊するホテルが発行する「一時滞在証明」を提示すれば免許を取得することができましたが、改正後は認められなくなります。

また「外免切替」には「知識確認」の試験を受ける必要がありますが、これまでは10問中7問正解したら合格としていたのを、問題数を50問に増やし、正答率を90%以上に引き上げるということです。

この「外免切替」の制度を利用した外国人の数は去年1年間で7万人近くに上っていて、近年では外国人観光客が利用するケースが増加しているといいます。

その一方で、「取得が簡単すぎる」と問題視されているほか、外国人による事故も相次いでいます。

「外免切替」を使い、日本の免許証を取得した外国人は…

スリランカ出身の外国人
「(運転の)ルールを覚えないから」

スリランカ出身の外国人
「(試験が)簡単すぎです。もっと難しくなったらいいと思います(Q.自分の時、外免切替の試験が難しかったら?)頑張って受けます」

警察庁は11日からパブリックコメントを募集した上で、10月1日に施行する方針です。