4年前、静岡県で違法な盛り土により起きた大規模な土砂崩れをきっかけに、新たな規制法が施行されました。これを受け、青森県は2026年4月から全域で新たな規制を始めることにし、盛り土などの規制候補区域を決めました。

2021年7月、大雨が降った静岡県熱海市で、違法な盛り土が崩落するなどして土石流が発生し28人が亡くなったことを受けて、2023年、危険な盛り土を規制する法律が施行されました。

青森県はこの法律に基づき、市町村と連携して盛り土の規制候補区域を決め、2026年4月から県内全域で規制をはじめることにしました。

盛り土によって1mを超える崖が生じるなど、一定規模以上の「盛り土」や「切り土」が生じる場合、自治体への届け出や許可が必要になります。

許可を受けなかったり、命令に違反したりした場合は罰則の対象になる可能性があります。

県都市計画課 相馬基さん
「危険な盛り土をさせないことが大事になってくる。危険な盛り土をさせないことにより、2021年7月に起きた熱海の災害のようなことを二度と起こさないということにつなげていきたい」

県は、既にある約370か所の「盛り土」や「切り土」とみられる場所の確認も進めていて、問題が見つかれば所有者に対応を求めることにしています。