青森県大間町で建設されている「大間原発」についてです。
完成に必要な国の新しい規制基準への適合審査が難航するなか、10日、初めて原子力規制委員会の委員長による現地視察が行なわれました。

大間原発は、2014年に国の新しい規制基準への適合審査が申請されましたが、審査は長期化していて、原子炉建屋をはじめ設備関係の審査は6月からはじまりました。

10日の視察で、山中伸介 委員長は、安全上重要な施設となる原子炉建屋に接する地層を確認しました。

「シームS11」と呼ばれる地層は、一部で変形する可能性が否定できない箇所があり、その対応について審査会合で議論されています。

原子力規制委​員会 山中伸介 委員長
「地盤の変状などの問題は、まだ課題として残っておりますので、審査の中で今後議論して最終決断するということになる」

大間原発を原子力規制委員会の委員長が視察するのは、今回が初めてです。

事業者の電源開発は、規制委員会の適合審査の進捗を踏まえながら大間原発の安全対策工事を今後、本格的にはじめ2030年度中の運転開始を目指しています。