人の移動が増える夏休みの時期を前に、那覇植物防疫事務所は、ウリ科の食物などに寄生し実を食い荒らすセグロウリミバエのまん延を防止するために農作物の移動制限を呼びかけました。
セグロウリミバエは去年3月、本島北部で確認されて以降、これまで県内19の市町村で飛来が確認されていて、県は「不妊虫」を放つなど防除に向けた取り組みを行っています。
人の移動が増える夏休みの時期を前に那覇植物防疫事務所は10日に会見を開き、ゴーヤーやスイカなどのウリ科の植物や果物の一部は原則として沖縄本島から持ち出すことができないと注意を呼びかけました。
▼那覇植物防疫事務所 中谷祐輔さん
「本島から外の地域、本土はもちろん、渡嘉敷島や久米島などの先島地方に移動する場合も制限の対象になっている」
検査を通過していない植物などを持ち出した場合、法律で「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科される可能性もあるとしています。