宇部海上保安署(山口県)は、宇部市東部の沿岸部で今年1月から6月までの半年間に、ナマコなどの密漁をしていた18人を摘発したと10日、発表しました。

宇部海上保安署によりますと、去年までに地元の漁業組合から「密漁者を取り締まってほしい」という相談を受け、今年1月から半年間に集中取り締まりを実施しました。その結果、18人が漁業権設定海域内でナマコ(30.1キロ)やワカメ(45.6キロ)、ウニ(5.9キロ)などを密漁していたということです。

なかでも1月末には、宇部市床波の沿岸部で、市内に住む男性3人がナマコ(13.5キロ)、ワカメ(32.7キロ)を密漁していたとして摘発しました。3人は人目のない深夜に、柄を長く改造した草刈り鎌などを使っていて、計画的な犯行とみられます。

摘発した18人のうち、17人が宇部市や山陽小野田市、山口市に住んでいて、1人が県外からでした。宇部海上保安署は、18人を、宇部区検に送致しました。管内の沿岸部は、ほとんどの海域に漁業権が設定されています。

宇部海上保安署は、少量であっても絶対に採らないよう呼びかけるとともに、パトロールの回数を増やすなど取り締まりを強化することにしています。