置き配の利用者が増える一方でトラブルも…

では、一体どれくらいの人が今、置き配を利用しているのかといいますと、置き配サービスの利用経験率は2019年には26.8%でしたが、その後は増えつづけて2024年には72.4%に。2019年のときは4人に1人の割合だったのが、今は4人に3人の割合になっているわけです。

ただ、年々トラブルも増えていまして、置き配に関する相談件数は、この5年で4倍近くまで増えています。

では一体どんなトラブルかといいますと、例えば荷物が盗まれたり、荷物が届かなかったということです。

もしも荷物が盗まれた場合、誰が責任を持つのかはまだ決まっていませんが、私が取材した宅配業者は「もし盗難があった場合に損害賠償の責任を運送会社側が負うのであれば『なり手』が減って、さらに人手不足になるのではないか」と話していました。人手不足対策のはずの置き配が人手不足を招いてしまう、それでは本末転倒ですから、現場の声もしっかり聞いた対策が求められます。